セラピストへインタビュー
トライグループには、月間MVP制度という、グループ内全店のスタッフから毎月1名、最も頑張ったセラピストを選出して表彰する制度があります。
選ばれたセラピストには、マネージャーからMVP受賞にあたっての経緯や、今後の抱負等インタビューを行い、その記事が毎月全店に配布される社内報の一面を飾ります。
日々のお客様に対する働きかけや、仕事に対する取り組みが評価されるので、新人もベテランも関係ありません。
その中で、過去に私がインタビューさせてもらい、特に印象的だったスタッフのインタビューをご紹介しようと思います。
セラピストAさんへインタビュー
セラピスト歴としては3年目のAさんは、元々美容師の仕事をしていました。
その業務の一環で行っていたヘッドマッサージでお客様に喜んでいただけたのが嬉しく、もっと本格的に技術を学びたいとリラクゼーションの道を志したそうです。
そんな彼女ですが、日頃はネガティブ思考で、自信がないが口ぐせでした。
消極的だった彼女がMVPに選ばれた理由は何でしょうか?
―転職されてからさまざまな苦労をされたと思います。セラピストとして軌道に乗り始めたきっかけはなんでしょうか?
去年、4か月間くらい連続で新規リピート率が伸び悩み、苦しんでいた時期がありました。
それでインストラクターの方に店舗まで接客研修をしに来てもらったのです。
その後店長とも話し合い、自分と向き合える時間を作れたことで自分を客観的に見られたことが大きかったですね。
それまでの私は、自己否定の人生でした。元々気を遣いすぎて家族にさえ本心が言えないこともありました。
インストラクターの方と研修や対話をする中で、自分の過去から改めて振り返り、本音を言えたことで、初めて自分と向き合えました。
それまで、否定されて傷つくのを恐れて、自分自身でも本心を見ないようにしていたところがありましたが、そこで初めて自分を認めてあげられました。
そうすると視野が広がって、自然と物事が、お客様の目線で見られるようになっていきました。

―それまでは、お客様に悪い気がして深く踏み込めないと悩んでいたのが、実は自分自身を守ることを一番に考えてしまっていたと気づいたのですね。
はい、接客でも断られるのが怖くて、自分が傷つかないための言葉選びをしていたと思います。
そんな言葉がお客様に響くはずありませんよね。
でも今は、断られる=私を嫌いということではないと思えるようになりましたし、このお店を好きになって、お客様と出会う場所として働くことを楽しめるようになりました。
最近お客様からも、明るくなったねと言われるんですよ!
元々自分なんて、、という気持ちが強すぎて、もっと明るくなりたいと思う前から、私にはなれない前提で考えていましたし、そういう人とはそもそも持っているものが違う、別物と思っていました笑
でも「私って自分のやり方で変えられるんだ、自分の人生は自分で豊かにできるんだ」と思えるようになったことで、今は人に興味を持てるようになりましたし、人を知るのが楽しいと感じられるようになりました。

―そんな風に考えられるようになったことが、お客様からの支持や成績アップに繋がっているのでしょうね。
今までは、店長や一緒に働く先輩スタッフが先導してくれている中を付いていっている感じでしたが、次は自分も見せてやろう…!と密かに燃えていました笑
この結果を出せたことで、あの時伸び悩んだことも必要な時間だったと思えますし、自分を見返せるきっかけになったので、良かったと思っています。

―今年の目標は何ですか?
やっぱりセラピストとして上を目指したいです。
変化した自分で何ができるか、挑戦の年にしたいと思っていて。
自分が触れてこなかったことに積極的に触れていきたいですし、店長やインストラクターさんに引っ張ってもらって今がありますが、今度は自分の力で変えていける一年にします!

自分の弱みを知ることは強み
このインタビューから5か月後の今月初め、たまたま彼女とお茶をする機会があり、その後の様子を聞いてみました。
ちょうどこの少し前、彼女はお客様から厳しい口コミを頂いており、そのことについても心配していたので、どう受け止めているか尋ねてみました。
すると、厳しい口コミは辛かったけど、今まで目を逸らしていた自分の根本的な課題と向き合うきっかけになったし、自分のことを思って休みの中駆けつけてくれた店長や、信頼してくれるお客様達を裏切ってはいけないという思いが1番なので、自分の成長の糧として受け止めると答えてくれました。
あんなにネガティヴ思考でモチベーションが不安定だった彼女から、その言葉が出たことが純粋に嬉しかったですし、日々本気で向き合ってくれている店長や、彼女を信頼してくださるお客様にも改めて感謝の気持ちを覚えました。
彼女自身、本気で人と向き合いたいという欲が持てるようになったのは、この仕事を始めてからのことだと言います。
例えば出張に行かれたお客様から、あんこが好きって言っていたから買ってきたよ!とお土産を頂けたり、自分の存在がその人の頭の中に残って、少しでも影響を与えられているということに、必要とされている存在意義を感じたと。
この仕事を通して、セラピストとしてだけでなく、人間的にも成長していく彼女の姿に、私自身も刺激を受けています。
これからも、トライはそんな風に成長意欲のある人々をサポートし、自己実現を叶えてもらえる会社であり続けたいと思います。
トライグループでは、以下の店舗でセラピストを募集しています。